ミュージカル俳優を目指す皆さんへ


舞台俳優、それもミュージカル俳優を目指す…なかなかハードルの高いチャレンジですが、皆さんは十分承知のことでしょう。大舞台への近道はありません。着実なレッスンが一番大切です。
ミュージカル・アカデミーではミュージカルの現場を知悉した講師陣が直接皆さんを指導します。ここで学んでいただきたいのは、ミュージカルの王道です。
先期、10期にはカリキュラムを大幅に変更し、履修期間を延長し演技のレッスンを増やしました。10期での課題をもとに、11期では再度調整を行います。


ミュージカル・アカデミーは学校法人ではありません。映画演劇文化協会が演劇に携わる人材を育成するための文化事業として行っている、一種の「塾」です。
この「塾」では、これから先に待ち構えている、稽古場や劇場、舞台公演の「現場」で必要な様々なスキルを学んでいただきます。


なによりも大切なこと、それは健康であることです。肉体面はもちろん、精神面においても、健康であることが必要です。
時には講師陣から叱咤激励を受けることもあるでしょう。辛い思いをすることもあるかもしれませんが、「なにも言われなくなったら、おしまい」だと思っておいてください。
舞台やエンターテインメントの世界は、一般社会とは違いますので「休みたいときに休めない」ことが多々あります。高い自己管理能力が求められますし、病気やけがをしないための日々の努力が必要です。もちろん、プレッシャーに打ち勝つ力も身につける必要があります。


正確に歌い、踊るスキルは基本中の基本、重要です。俳優は自分の「歌」「ダンス」「役」を通して表現し、その表現を観客に伝えることで、観客に様々な感情を与えるのが役目です。あなたの前には必ず観客がいます。
また、自分自身の「個性」「感性」「想像力」を磨くことが俳優にとって必要です。残念ながら、これらを簡単に教えることはできませんが、無駄に思えるような取り組みが、「個性」や「感性」や「想像力」につながる場合があります。


4月に入学してから約半年過ぎた時点で、もう半年レッスンを続けていくかどうか、自分で判断してください。身体や心に不調がある場合は、無理に続ける必要はありません。
俳優以外の道が新たに開けるかもしれませんし、路線を変更することで別な面からミュージカルやエンターテインメントの世界にかかわることができるかも知れません。
俳優で生活が成り立つ人は、今も昔もほんの少し。進むにも退くにも勇気がいりますが、決断は大事です。


そして、これは相当厳しい言葉ですが…
オーディションに合格し、大舞台を目指すなら、相応の身長は男女とも必要です。女性は155センチ以上、男性は170センチ以上は欲しいところです。だからといって、大柄なだけではオーディションは通りません。
もちろん、高い歌唱力や目を奪うダンス、天性の美貌、抜群の演技力といった、ずば抜けた素質や、充実したレッスンの成果を披露することのできる方は別です。非常に漠然とした言い方ですが「魅力」ある人物と一緒にレッスンを、作品作りをしたいのです。「魅力」のある存在を、この世界は常に求めています。

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